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窓のサッシ交換でのリフォーム費用は?種類や費用相場と注意点

古い窓サッシから、新しいサッシへの交換をご検討中でしょうか?
窓サッシの交換は、家の断熱性や防音性を高める効果があり、住環境の快適性向上に大きく貢献します。
しかし、交換費用や種類、工法など、様々な選択肢があるため、何から始めたら良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
今回は、窓サッシ交換リフォームにかかる費用相場や、種類、工法、そして注意点などを分かりやすく解説します。
これからサッシ交換を検討される方の参考になれば幸いです。

窓サッシ交換リフォームの費用相場と種類別の特徴

1: 材料別費用相場と特徴 木材・アルミ・樹脂・アルミ複合樹脂

窓サッシの材料は、大きく分けて木材、アルミ、樹脂、アルミ複合樹脂の4種類があります。
それぞれに特徴があり、費用にも差が出ます。

・木材サッシ
木材サッシは、高い断熱性と優れたデザイン性が魅力です。
天然木の温もりを感じられ、高級感のある仕上がりになります。
しかし、他の素材に比べて価格が高く、メンテナンスの手間もかかります。
腐食やシロアリ被害にも注意が必要です。
費用相場は、窓のサイズや種類によって大きく異なりますが、1窓あたり数万円から数十万円と幅広いです。
ヘーベシーベ引き違い戸のような大型の窓になると、30万円を超える場合もあります。

・アルミサッシ
アルミサッシは、軽量で強度があり、耐候性・防火性に優れているため、最も一般的なサッシです。
価格も比較的安価で、メンテナンスも容易です。
しかし、熱伝導率が高いため、断熱性はやや劣ります。
費用相場は、1窓あたり5万円~20万円程度です。
既存のサッシ枠を再利用するカバー工法であれば、費用を抑えられる可能性があります。

・樹脂サッシ
樹脂サッシは、熱伝導率が低く、高い断熱性と気密性を誇ります。
結露防止にも効果的で、省エネルギーにも貢献します。
ただし、アルミサッシに比べて重く、価格も高めです。
費用相場は、1窓あたり25万円~60万円程度と幅があります。
高性能な断熱ガラスと組み合わせることで、さらに断熱効果を高めることができます。

・アルミ複合樹脂サッシ
アルミ複合樹脂サッシは、アルミと樹脂の両方のメリットを兼ね備えた素材です。
外側は耐久性のあるアルミ、内側は断熱性に優れた樹脂を使用することで、高い断熱性とデザイン性を両立しています。
価格はやや高めですが、長期的なコストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。
費用相場は、1窓あたり5万円~35万円程度です。

2: 機能別費用相場と特徴 断熱性向上・防音対策

窓サッシの交換で、断熱性や防音性を高めることも可能です。

・断熱性向上
断熱性を高めるには、断熱性能の高い樹脂サッシやアルミ複合樹脂サッシへの交換、または内窓(インナーサッシ)の設置が有効です。
内窓は既存のサッシ枠の内側に新たな窓枠を取り付ける工法で、既存のサッシを残したまま断熱性を向上させることができます。
費用は、窓の種類やサイズ、使用するガラスの種類によって異なりますが、内窓の場合、1窓あたり数万円から数十万円かかります。
サッシ自体を交換する場合は、さらに高額になる可能性があります。

・防音対策
防音対策には、防音性能の高いガラスを使用したり、二重窓にするのが効果的です。
防音ガラスは、特殊な構造により騒音を低減する効果があります。
二重窓は、既存のサッシの内側に新たな窓枠を取り付けることで、より高い防音効果が期待できます。
費用は、使用するガラスの種類や窓のサイズによって異なりますが、防音ガラスを使用する場合は、通常のガラスよりも高額になります。

3: パーツ別費用相場と特徴 ビート交換・戸車交換

サッシ全体を交換する必要がない場合もあります。

・ビート交換
ビートは、サッシとガラスの隙間を埋めるゴム製の部品です。
劣化すると隙間から空気が漏れてしまい、断熱性や気密性が低下します。
ビート交換は比較的安価で済むことが多いですが、自分で行うのは難しいため、業者に依頼するのがおすすめです。
費用は、1窓あたり1万円~3万5千円程度です。

・戸車交換
戸車は、窓を開閉するためのローラーのような部品です。
戸車が劣化すると、窓の開閉がスムーズにいかなくなります。
戸車交換も比較的安価で済むことが多いですが、適切な戸車を選定し、正しく取り付けなければなりません。
費用は、1窓あたり1万円~3万円程度です。

4: 工法別費用相場と特徴 カバー工法・はつり工法・アタッチメントガラス・インナーサッシ

窓サッシの交換工事には、いくつかの工法があります。

・カバー工法
カバー工法は、既存のサッシ枠の上から新しいサッシ枠を取り付ける工法です。
壁を壊す必要がないため、工期が短く、費用を抑えることができます。
ただし、既存のサッシ枠のサイズに制限があり、全てのサッシに対応できるわけではありません。
費用は、窓の種類やサイズによって異なりますが、1窓あたり数十万円程度です。

・はつり工法
はつり工法は、既存のサッシ枠を撤去し、新しいサッシ枠を取り付ける工法です。
カバー工法よりも費用は高くなりますが、様々なサッシに対応できます。
また、断熱性や気密性を向上させることも容易です。
費用は、窓の種類やサイズ、壁の状況によって大きく異なりますが、1窓あたり数十万円から数百万円かかることもあります。

・アタッチメントガラス
アタッチメントガラスは、既存のサッシ枠に新しいガラスを取り付ける工法です。
サッシ枠を交換する必要がないため、費用を抑えることができます。
ただし、サッシ枠の状態によっては対応できない場合があります。
費用は、ガラスの種類やサイズによって異なりますが、1窓あたり数万円から数十万円です。

・インナーサッシ
インナーサッシは、既存のサッシの内側に新たな窓枠を取り付ける工法です。
断熱性や防音性を高める効果があり、費用を抑えることも可能です。
ただし、窓の開閉スペースが狭くなるため、注意が必要です。
費用は、窓の種類やサイズ、使用するガラスの種類によって異なりますが、1窓あたり数万円から数十万円程度です。

窓サッシ交換リフォームの注意点と選び方のポイント

1: サッシ選びのポイント 素材ごとの特徴

サッシを選ぶ際には、素材の特徴を理解することが重要です。

アルミサッシ:軽量で丈夫、価格が安い、断熱性能は低い
樹脂サッシ:断熱性能が高い、結露しにくい、価格が高い
木材サッシ:デザインが良い、断熱性能が高い、価格が高い、メンテナンスが必要
アルミ複合樹脂サッシ:断熱性能と耐久性のバランスが良い、価格が高い

2: メンテナンス方法と寿命

窓サッシは、定期的なメンテナンスを行うことで寿命を延ばすことができます。

掃除:定期的に汚れを落とすことで、サッシの劣化を防ぎます。
点検:定期的にサッシの状態をチェックし、不具合があれば早めに修理しましょう。
部品交換:劣化している部品は、早めに交換することで、サッシの寿命を延ばすことができます。
適切な換気:結露を防ぐためにも、定期的な換気が重要です。

まとめ

窓サッシの交換は、住環境の快適性向上に大きく貢献します。
しかし、費用や種類、工法など、様々な選択肢があるため、慎重な検討が必要です。
今回は、窓サッシ交換リフォームにかかる費用相場や、種類、工法、そして注意点などを解説しました。
材料や機能、工法によって費用は大きく変動するため、ご自身の予算やニーズに最適な選択肢を見つけることが重要です。