近年、住宅の「断熱性」に対する関心が高まっています。
冬は暖かく、夏は涼しい。そんな快適な暮らしを叶えながら、エネルギーコストの削減にもつながるのが、断熱性能の高い住まいです。
中でも注目されているのが「断熱性能等級6」。
これは単なる設備のグレードではなく、住まいの未来価値に直結する性能指標です。
今回は、その基準や意味、そして等級6の住まいがもたらす具体的なメリットについてご紹介します。
断熱性能等級6とは何か?
断熱性能等級の概要と等級6の位置づけ(3年後はZEH基準の見直しで、断熱等級6でZEHとなる予定です。)
断熱性能等級とは、建物の外皮(壁・屋根・窓など)からの熱の出入りをどれだけ抑えられるかを示す指標です。
日本では「住宅性能表示制度」に基づき、等級1から7まで段階的に設定されています。
その中で、等級6はZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準を超える高水準に位置づけられています。
2025年からは等級4が新築住宅の最低基準として義務化される一方で、等級6は「より先進的な住宅」に与えられる上位評価となっています。
つまり、将来を見据えた省エネ住宅を目指すなら、この等級6が1つの目安となるのです。
等級6の断熱基準と数値の具体的内容
断熱性能等級6の数値基準は、地域区分によって異なります。
たとえば、東京を含む6地域では、UA値(外皮平均熱貫流率)が0.46W/㎡K以下が基準です。
この数値は、家全体からどれだけ熱が逃げるかを示しており、数値が小さいほど断熱性が高いことを意味します。
一般的な住宅が等級4(UA値0.87程度)であることを考えると、等級6では約半分にまで熱の損失が抑えられる計算になります。
この性能は、真冬でも室温が安定しやすく、ヒートショックのリスクを軽減することにもつながります。
国の省エネ政策における等級6の役割
等級6は、国のグリーントランスフォーメーション(GX)政策の中核として位置づけられています。
政府は2050年カーボンニュートラル実現を掲げており、2030年には新築住宅のZEH水準義務化を目指しています。
等級6はそのZEHをも超える性能であり、GX志向型住宅や先導的なリノベーションに求められる基準でもあります。
さらに、断熱等級6の住宅は、国土交通省の「サステナブル建築物等先導事業」や「子育てグリーン住宅支援事業」といった補助制度の対象としても認められ、政策的にも優遇されています。

断熱性能等級6を取得するメリット
冷暖房効率と光熱費削減への影響
等級6の最大の実利は、冷暖房効率の大幅な向上です。
断熱性が高まることで、室内の温度を外気の影響から守る力が強くなり、エアコンや暖房器具にかかる負荷が軽減されます。
結果として、年間の光熱費を2〜3割削減できたというケースも少なくありません。
加えて、家全体の温度差も少なくなるため、居室間の移動が快適になります。
特に脱衣所やトイレなど、ヒートショックが起きやすい場所の室温安定にもつながり、健康面でのメリットも見逃せません。
住宅の資産価値・快適性の向上
高断熱の家は「長く快適に住める住宅」として資産価値が維持されやすく、将来的な売却時にも優位に働くとされています。
さらに、断熱性が高いことで冷暖房時の騒音が抑えられ、窓や壁の結露も起きにくくなるため、居住環境としての質も高まります。
また、床が冷たくない、廊下とリビングの温度差が少ないといった「体感的な快適さ」は、日々の暮らしの満足度を大きく左右します。
調査でも、断熱リフォームを実施した人の74%が「快適に過ごせるようになった」と回答しています。
今後の住宅市場における等級6の重要性
今後の住宅市場では、等級6の取得が1つの「選ばれる住宅」の条件になっていく可能性があります。
省エネ基準の強化は進行中であり、ZEH基準を満たした住宅に対する補助や税制優遇も継続的に展開されています。
加えて、エネルギーコストの上昇や猛暑・寒波といった気候変動への対策としても、住宅の断熱性能は今後ますます注目されるでしょう。
等級6は、その先端にある指標なのです。

まとめ
断熱性能等級6は、住まいの快適さと省エネ性を兼ね備えた高性能住宅の基準です。
単なる数値基準にとどまらず、光熱費の削減や健康リスクの軽減、そして将来的な資産価値の安定にもつながる重要な指標といえます。
国の政策とも連動しながら、これからの住宅選びにおいて欠かせない判断軸になるでしょう。
より安心で賢い住まいを考えるうえで、等級6は一つの有力な選択肢です。
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