ブログ

リノベーションのお役立ち情報をお届けします

GX志向型住宅とは?その概要や条件について解説します

冬は家の中でも寒くて厚着、夏はエアコンが欠かせない。
そんな住まいに「本当にこれでいいの?」と感じる方もいるのではないでしょうか。
近年では、国が中心となって「省エネで快適に暮らせる家」を後押しする動きが加速しています。
その代表例が「GX志向型住宅」という考え方です。
今回は、その内容や具体的にどんな条件を満たせばいいのかを、できるだけわかりやすく整理してご紹介します。

GX志向型住宅とは何か

GX志向型住宅の定義と背景

GXとは「グリーントランスフォーメーション」の略で、簡単に言えば「環境にやさしく暮らすための大きな転換」を意味します。
GX志向型住宅は、その名のとおり、エネルギーの無駄をできるだけ減らして、地球にも人にも優しい家を目指す新しい住宅スタイルです。
特に重視されているのが「断熱」と「省エネ」です。
つまり、家の中の温度を外気に左右されにくくし、エアコンや給湯器などの設備も効率の良いものを使うことで、使うエネルギーそのものを減らそうという考え方です。

この家づくりのルールは、国の方針として2030年までに標準化を目指しており、特に新築ではこの流れが主流になりつつあります。

GX志向型住宅の普及目的とメリット

この住宅の一番のポイントは、エネルギーをあまり使わずに、冬も夏も快適に過ごせることです。
たとえば断熱性能が高ければ、冬に暖房をつけたとき、その暖かさが逃げにくくなります。
逆に夏は外の熱が入りにくくなり、エアコンの効きもよくなります。
つまり「家の中の温度が安定する」ことで、快適さと節電を同時に実現できるのです。

また、こういった高性能な住宅には、国からの補助金が用意されています。
条件を満たせば、最大160万円近くのサポートを受けることができるケースもあります。
費用の不安を軽減しながら、より良い住まいを選びやすくなっているのもメリットのひとつです。

他の住宅との違い

従来の「省エネ住宅」といわれる家も、もちろんエコな家ですが、GX志向型住宅はその一歩先を行く存在です。
単に電気代を抑えるだけでなく、「どのくらいエネルギーを使っているか」「それがどれだけ削減できているか」をしっかり見えるようにすることが求められます。

また、第三者の評価機関(BELS)によって、性能がきちんと数値で確認されるのも特徴です。
要するに「なんとなく良さそう」ではなく「数字と証拠で性能を保証する」家であることが違いになります。

GX志向型住宅の条件とは

断熱性能や省エネ設備の基準

GX志向型住宅に認定されるためには、まず「断熱等級6以上」という条件があります。
これは、家の中の温度が外の影響を受けにくいかどうかを示すランクで、現時点ではかなり高いレベルにあたります。

また、「一次エネルギー消費量を35%以上削減すること」も必要です。
難しく聞こえるかもしれませんが、簡単に言うと「家で使う電気やガスなどのエネルギーを、大幅にカットしましょう」ということです。
これを実現するためには、高効率なエアコンや給湯器、換気システムなどを組み合わせていく必要があります。

太陽光発電設備や蓄電池の設置要件

太陽の光を使って電気をつくる「太陽光発電」も、この住宅に欠かせない設備です。
これに加えて、昼間に発電した電気を貯めておく「蓄電池」を導入することで、夜でもその電気を使うことができるようになります。

さらに、こうしたエネルギーの使い方を管理するために「HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)」という装置を使います。
これは家の中で使っている電力の量をリアルタイムでチェックできるシステムで、電力の“見える化”を実現します。スマホでグラフが見られるイメージです。

認定を受けるための申請条件や流れ

GX志向型住宅として補助を受けるには、いくつかの手続きが必要です。
まずは家を建てる工務店やハウスメーカーが「GX志向型住宅として申請する」という意思表明を行います。
そして、設計段階から住宅性能評価を取得しておき、工事中も断熱材の施工状況などを記録します。

家が完成したら、HEMSなどを取り付けて、実際にどのくらいエネルギーを使っているかを測定します。
これらの情報をまとめて申請すると、補助金が交付される流れです。
期間としては、申請から補助金の振込までにおよそ3〜4か月かかると見ておくとよいでしょう。

まとめ

GX志向型住宅は、これからの日本の住宅にとって当たり前になるかもしれない「新しい標準」です。
家の中の温度を保ちやすくし、エネルギーをできるだけ使わず、それでも快適に暮らせるように設計されています。

断熱や設備に一定の基準があることで、住む人の健康や家計へのメリットも大きくなります。
国の補助制度もうまく使えば、性能の高い住まいがより身近な選択肢になっていくでしょう。
将来の暮らしを見すえながら、こうした家づくりの選択肢を知っておくことが、今後ますます大切になっていきそうです。

山形県東根市のリノベーション専門店「リノベスル夫くん」。

”新築以上の感動を”をコンセプトに、耐震断熱収納2倍のリノベーションをご提案しております。

性能向上のリフォーム・間取りの自由変更・実家二世帯化・増築/減築・バリアフリーリフォームなども承っております。

【🔰まずは資料請求はこちら】

⇒http://renovation-suruokun.jp/document/

【リノベーション施工事例はこちら】

⇒http://renovation-suruokun.jp/construction/

【最新リノベーションイベントはこちら】

⇒http://renovation-suruokun.jp/event/